引越しに幹事会社を使うべきか!?新築マンションの一斉入居

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今回の記事は、新築マンションの「引越し」について検証していきます。

新築マンションの入居に伴う引越しは、通常の引越しとは異なる部分があり、注意が必要です。

カギの引渡し直後に、100世帯前後、場合によっては数百世帯が一斉に引越しを行うという特殊な状況が発生する為です。

特にカギの引渡し後、最初の土日などは相当数の引越しが集中することになります。

新築マンションの入居を控えている方は、新築マンションにおける引越しがどういった状況で行われ、何に注意すべきなのか事前に把握しておかないと、思わぬ失敗を招きかねません。

新築マンションの引越しで失敗しない為、また高額になりがちな引越し価格を出来るだけ抑えるために、新築マンションの引越し、いわゆる「一斉入居」についての知識を蓄えておきましょう!

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新築マンションの一斉入居

冒頭でも説明した通り新築マンションの引越しは、通常の引越しとは異なる「特殊な引越し」であると言えます。

入居可能日直後に各世帯の引越しが集中する為です。これは一般的に「一斉入居」と呼ばれます。

「一斉入居」と指定される期日は、マンションの規模にもよりますが通常は入居可能日(カギの引渡し以降)から1カ月程度とされることが多いようです。

これ以降の引越しであれば、新築マンションの引越しと言えど、通常の引越しと変わりないと考えていいでしょう。

一斉入居における一番の特色は、「幹事会社」の存在です。

新築マンションへ引越しした経験がない方にとっては聞きなれないこの「幹事会社」というシステム。一体どういう物なのでしょうか?

幹事会社とは?その役割

新築マンションへの入居が迫ってくると、マンションの販売会社から引越し業者の「幹事会社」を紹介されます。

一斉入居の期間は各世帯の引越しが集中する為、それぞれの引越し業者が勝手に搬入作業を行うと当然現場は混乱し、スムーズな作業が出来ずトラブルも多発することになります。

これを防ぐ為、一般的にはマンションの販売会社が、予め「幹事会社」となる引越し業者を指定します。

幹事会社となった引越し業者は、入居者全世帯の引越し希望日を取りまとめ、各世帯の引越し日時を事前に調整したり、引越し当日のエレベーターの管理・共有部分の養生・搬入経路の指定・駐車スペースの管理など、引っ越し全般に関わる段取りを一手に引き受けます。

幹事会社には「一斉入居」への経験が豊富に必要となる為、全国規模の大手業者が選ばれることが多いようです。

この幹事会社のスケジュール調整・段取りにより、限られた時間内で複数の引越し作業をスムーズに行えることとなります。

幹事会社以外の引越し業者は使えないのか?

新築マンションの引越しは、幹事会社の使用を「推奨」されますが、ほとんどの場合は他の引越し業者を利用することも可能です。強制ではありませんので、自分で安い業者や知り合いの業者を探してもかまいません。

ただ、他の引越し業者を利用する場合も、一斉入居時期は幹事会社に引越しの概要を通知する必要があります。他の引越し業者の作業も含めて、幹事会社はスケジュール調整を行う為です。

また、幹事会社以外の引越し業者を利用した事によるデメリットも経験談として報告されています。

これに関しては後で検証して行きますが、「デメリットが発生する場合もある」という事をしっかりと把握しておくべきでしょう。

幹事会社を使うべきか徹底検証

幹事会社のメリット・デメリット

幹事会社の役割を把握したところで、次に幹事会社を利用した際のメリットとデメリットを検証して行きましょう。

個人的には一斉入居時期であれば、幹事会社を使うことについてメリットの方が大きく、デメリットはほとんどないように感じています。

ただ、経験談として結構デメリットも報告されているので、それぞれ確認していきたいと思います。

1、幹事会社を利用するメリット

(1)販売会社と契約している業者なので安心

幹事会社を利用する一番のメリットは「安心感」です。「安心感」なので実益とは言えないのですが、「不安がない」というのは新生活が始まるこのゴタゴタした時期にとって重要で、精神的なストレスから一つ解放されます。

幹事会社ですから、引越し当日のスケジュール調整も万全で、大きなトラブルに見舞われることは少ないはずです。

万一トラブルが発生しても、幹事会社へのクレームは販売会社を通すことが可能な場合も多く、補償の交渉も通常より有利に進む事があるようです。

(2)搬入スタッフの人数が豊富

幹事会社は、搬入スタッフをマンションに常駐させています。また、ほとんどの世帯が幹事会社を利用しているので、別の世帯の引越しをしているチームが搬入作業を応援したりもします。

これにより、通常の引越しでは考えられないような人数で搬入作業が行われ、結果的にとんでもなく短時間で引越しが完了したりもします。

(3)引越し希望日時が優遇される場合がある

これに関しては正直マユツバものなんですが、そういう事例もあるようです。

一斉入居時期の引越し希望日時は、希望が集中した日時については事前に抽選されることが多いです。これは、まだ引越し業者が各世帯とも決定していない時期です。

それに、一斉入居時期はほとんどの世帯が幹事会社を利用するので、幹事会社を使えば希望する日時で引っ越しできるとは思わない方が良いでしょう。

2、幹事会社を利用するデメリット

(1)価格が高くなる場合がある

一斉入居時期の引越しは完全に売り手市場です。幹事会社は大部分の世帯の引越しを担う訳ですから、断りたいくらい需要があるわけです。

また、幹事会社は価格によるクレームを恐れます。同じ様な条件の引越しで、全然違う価格でサービスを提供していたことがバレたら、後々大きな問題になるからです。

新築マンションは意外と近居からの引越しが多く、すでに顔見知りという事も。事前・事後に情報交換が行われる可能性があります。

これらのことから、一斉入居時期の幹事会社は価格交渉がほとんど望めないようです。

幹事会社であることを強みに、相当高額な料金を提示してくるという事例もチラホラ聞きます。

ただ、新築マンションの入居時期は引越しの繁忙期と重なる場合が多く、他の業者であっても変わらない価格を提示されるケースが多いです。

価格がデメリットとなるかどうかはケースバイケースと捉えておきましょう。

(2)業者を選べない

幹事会社となる引越し業者は通常1社です。

この決定された業者に良いイメージを持っていなかったとしても、幹事会社で引越ししたければこの業者を選ぶしかありません。

幹事会社を使わない場合のメリット・デメリット

幹事会社を利用する場合の「逆」と考えれば問題ないのですが、念のため一つ一つ検証して行きます。

1、幹事会社以外の業者のメリット

1)価格が安くなる場合がある

一斉入居時期に幹事会社以外を利用するとすれば、この点で優位性がある場合です。

前述した通り、幹事会社よりは価格交渉が出来る可能性があります。

ただ、「一斉入居」は引越し屋さんにとっては憂鬱な側面があるようで、敬遠されるかもしれません。

結果的に積極的な値下げ交渉には応じてもらえないかもしれません。

(2)引越し業者を自由に選べる

サービス面で優れる業者を自由に選べます。また、知り合いの業者を利用することも可能です。

幹事会社に選ばれた引越し業者に悪いイメージをお持ちなら、この選択肢もアリです。

2、幹事会社以外の業者のデメリット

1)搬入がスムーズに進まない場合がある

幹事会社がしっかりとスケジュール調整・段取りを行っているはずなので大丈夫な事がほとんどだとおもいますが、幹事会社以外の業者を利用して発生するトラブルで怖いのがこれです。

まず搬入作業が始められない。前の世帯の引越しが長引いたりしてスケジュール全体が遅れてしまい、トラック到着後に長時間待機させられる場合があります。

長時間にわたる待機時間が発生した場合、追加料金が発生する業者もあるので注意が必要です。

ないとはおもいますが、幹事会社が自分のお客さんを優先させ、後回しにされたりなんかして、数時間にわたって待たされた!なんていう経験談も報告されています。

幹事会社の様に応援人員がかけつける事もないので、引越し作業の完了が遅れるかもしれません。

(2)駐車スペースがやたら遠い

これはあるかもしれません・・。我が家のマンションで目撃しました。幹事会社のトラックは搬入しやすい入り口付近に駐車してるのに、他の業者のトラックはやたら遠い場所から荷物を搬入してました。

たまたまかもしれませんが・・・。作業員の方、大変そう・・。

(3)見積もりにひと手間かかる

一斉入居時期は、引越し日時を含め、引越しの概要を幹事会社に通知する必要があります。

また、一斉入居ならではのルールや条件が決められている事も多く、通常の引越しの見積もりのように、スムーズに価格が提示されないかもしれません。

引越し業者の一括見積り

幹事会社を利用する・しないに関わらず、引越しの際に数社から相見積もりを取るのは基本中の基本です。

引越し価格の相場確認や本命業者との価格交渉に役立つので、ネットでの一括見積は事前に実施しておきましょう。

オススメサイトを紹介しておきます。


【SUUMO】引越し見積もりならお手軽一括で!

抜群の知名度を誇る【SUUMO(スーモ)】が提供するサービス。自動で勝手に引越し会社が選ばれてしまうサイトも多いなか、「SUUMO」は見積もりを依頼する業者を自分で自由に選べます。「業者を自由に選べる」というはのは一括見積りサービスを使う上で重要なポイントです。これが出来ないサイトは、多くの業者に情報が通知されるので、大量の電話やメールが来てしまう可能性があるので注意が必要です。また「SUUMO」は、概算価格ですがその場で見積もり額も確認できるので、相場把握に役立ちます。上場企業「リクルート」のサービスですから、個人情報の取扱いに安心感を得たい人にオススメのサイトです。


まとめ

幹事会社以外の業者を利用した方がデメリットが多いように感じますが、このデメリットは全て、「そうなる可能性がある」というもので、実際には起こらない可能性もあります。というか、発生しない可能性の方が高いです。

幹事会社以外の業者を利用しても、トラブルさえ発生しなければ特にデメリットはないと言えるでしょう。

ただ、個人的にはやはり幹事会社の利用をオススメします。トラブルが発生する可能性が低くなるからです。

入居初日である引越し当日にトラブルが発生してしまうのは、せっかくの新生活スタートに水を差される気分です。

「トラブルが発生するかもしれない」と、引越し完了までずっと不安に思うのも嫌な物です。

色んな選択を迫られる時期ですから、特別な事情がなければ、引越し業者はさっさと幹事会社に決めてしまうのがいいのではないかと思います。

さて、今回の記事では新築マンションの引越しがどういうものなのか、一般的な知識を把握しました。

次回の記事が、このブログでの引越し記事の本題と言えます。「引越しの値下げ交渉」について検証して行きましょう。

あれ?値下げはないんじゃないの?と思われた方、それはあくまで引越しが極端に集中する一斉入居日の話です。

ほんの数日引越し日を変更するだけで、10万円以上の値下げを得ることも可能です。

どのような過程を踏めば、引越し価格を抑えることが出来るのか、徹底検証して行きましょう!

※【追記】引越し記事更新してます!

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