マンションの騒音トラブルの本質を追究!スラブ厚や2重床は関係ない。

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新築マンションを購入・検討するにあたり、誰もが不安に感じる問題があります。

その代表格が騒音問題です。

集合住宅という性質上どうしても気になる「音」の問題。

上の階からの足音が気になる・・。

隣の住居の物音が気になる・・。

下の階に迷惑をかけているんじゃ・・。

そんな不安に囚われ、マンションの購入に踏み切れない方も多いかもしれません。

今回の記事では、我が家が3年間マンションで暮らしてみて感じた「音」の問題について紹介していきたいと思います。

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鉄筋コンクリートと木造・軽量鉄骨は全然違う

分譲マンションであればそのカテゴリは鉄筋コンクリート造だと思います。

現在新築マンションを検討している方で、今までに鉄筋コンクリートの住居に住んだ経験がない方、まずは安心して下さい。今までの住居の遮音性とは全くの別物です。

私の実家は一戸建てでした。もちろん木造。18年間住んでいました。

その後、現在の新築マンションを購入するまでは軽量鉄骨造の賃貸アパートなどに住んでいました。

独り暮らし時代を含め賃貸アパートは実に6軒を渡り歩くこととなり、遮音性の良い建物・かなりひどい建物と色々経験しましたが、現在の住居の遮音性は完全に別物だと感じています。

最近の鉄筋コンクリート造の新築マンションであれば、基本的に通常の生活音で悩まされることはほぼありません。

通常の音量のテレビの音・通常の足音、こんなものが聞こえてくることはまずありません。

木造や軽量鉄骨造はこれも聞こえる場合があるんですよね・・。

ですから、木造住宅や軽量鉄骨造の賃貸アパートに現在お住まいで、周りの生活音が気になるから同じ集合住宅である新築マンションの購入には踏み切れないという方。

鉄筋コンクリート造のマンションは今までとは違う!と認識して頂いて、少し前向きに検討して大丈夫だと思います。

騒音トラブルの本質

前述した通り、通常の生活音による「音」の問題は鉄筋コンクリート造というだけで基本的にクリアしています。

それでもマンションには騒音問題がつきものです。

それは、非常識な音は鉄筋コンクリート造の建物であっても聞こえる為です。

ドタバタと走り回る音、勢いよく扉を閉める音、大音量で流す音楽、夜中に豪快に掃除機をかけるなどなどこういった非常識な音は聞こえてしまいます。

そのためか、新築マンションを検討する人々の間では常にその物件の騒音対策について語られることとなります。

スラブ厚や2重床・直床

新築マンションの購入を検討していて、騒音問題が気になり調べていたらネットなどでよく「スラブ厚」という言葉を目にすると思います。

「スラブ」とはコンクリートのことで、「スラブ厚」はそのマンションのコンクリートの厚みのことだと思ってもらえれば大丈夫です。

コンクリートの厚みは当然遮音性に大きな影響を与えます。基本的に厚みのある方が音を遮る力は大きくなります。

また、「2重床」や「直床」などの言葉も目にすることが多いでしょう。

「直床」とは、コンクリートの上に直接フローリングなどを敷いて床面を仕上げる事を言います。

逆に「2重床」は、コンクリートの上に空間を設けたうえでフローリングなどを設置して床面を仕上げているものです。

「スラブ厚」を気にし過ぎてはいけない

  • この物件はスラブ厚が「〇〇mm以下」だから買ってはいけない
  • スラブ厚が「〇〇mm以上」の物件を探している

ネットを見ていると、よくこういった書き込みを目にします。

私は、スラブ厚の差異を新築マンション購入の大きな判断材料にするのはナンセンスだと思っています。

確かにコンクリートの厚みは遮音性に大きな影響を与えます。

しかし、当然コンクリートを厚くすれば施工価格が跳ね上がり、購入する物件の価格も高くなります。

遮音性に大きな違いが出る程のスラブ厚を持った物件、それはそもそも高所得者を対象にした高級マンションなのです。

同じ時期に同じ価格帯のマンションで、遮音性に大きな違いが出るくらいスラブ厚だけが(同じコンクリート性能・工法で)大幅に分厚い物件などありえないのです。

購入予算を数倍にあげられるでしょうか?

分厚いスラブが一般化されるかもしれない未来を待てるでしょうか?

「スラブ厚」で購入判断をするという事は、

  • 購入価格がいくらになってもかまわない
  • 購入時期がいつになってもかまわない

そう言っているのと同じことなのです。

基本的に同じ時期・同じ価格帯の新築マンションを検討すれば、建造物としての遮音性に大きな違いは出ないと考えるべきです。

「スラブ厚(床スラブ厚)」に関しては、現在は200mm以上が主流である。

※ただし、コンクリート性能や工法によって必要なスラブ厚は大きく変わります。あくまで目安です。

最低限この知識だけは覚えておき、購入を検討している物件がこれにあてはまらないようなら疑問に感じることが出来る。それでOKだと思います。

直床と2重床はどちらがいいのか?

これもマンションの騒音問題を語るうえでいつも取り上げられるテーマです。

「直床」か「2重床」かはスラブ厚とは違い、同じ時期・同じ価格帯のマンションであってもどちらでもありえるので、購入判断の材料にはなり得ます。

一般的には直床よりも2重床の方が遮音性に優れているという意見が多いです。

しかし私は、遮音性・騒音問題という点に絞るならば、この床の違いに関しても気にする必要はないと考えています。

理由は2つ。

一つ目は、遮音性というものは様々な要因によって決定されるものであるという事。

スラブの厚み・面積・梁や柱などの構造物・フローリング材などなどこれに関わるものは多岐にわたります。

つまり、直床だから遮音性が悪く、2重床だと遮音性が良いという意見は間違っているのです。

物件ごとの遮音性は総合的に判断されるもので、床面の仕上げ方だけで決定できることではないのです。

実際に2重床の物件と直床の物件の遮音性を比較し、直床の物件の方が優れている事例も数多く報告されています。

二つ目は、新築マンションを購入する段階では上の階にどんな人が住むかわからないという事。

仮に直床よりも2重床の方が優れているとしましょう。優れた2重床の物件を無事購入できたとします。

しかし、上の階の住人が非常識で夜中にドタバタ走り回る人だったら?

2重床であっても非常識な音を遮る力はありません。その騒音に悩まされることとなるでしょう。

逆に、購入を検討したけど直床だからやめた物件は、上の階の住人が常識的な人だったかもしれません。きっと静かな生活を送れたでしょう。

このように遮音性・騒音問題に関しては購入段階では不確定な要素が多く、2重床を選べば絶対に防げるという物ではありません。

その為私は、あくまで騒音問題と言う点に絞った場合ですが、新築マンションを購入する際に直床か2重床かで悩む必要はないと考えています。

騒音問題は結局「誰が住むか」

物件の構造である程度騒音を緩和することは出来ますが完全ではありません。

結局のところ、購入した物件で騒音問題に悩まされるかどうかは近隣の住民がどういう人物かで決まってしまうのです。

いわゆる青田買いで、まだ完成していない物件を購入することとなる新築マンションは、もちろん周りの住民の人物像など知るすべはありません。

これはもうです。

そう、騒音問題に悩まされるかどうかはなのです。

こう言ってしまうと身もふたもないのですが、これが騒音問題の本質なのです。

つまり、新築マンションを購入する際にいくつかの物件で迷ったら、遮音性や騒音対策を判断材料にしても意味がないので、他のポイント(立地など)を重要視して物件を選ぶべきだと思います。

立地を妥協して2重床の方の物件を選んだけど、上の住民がうるさい!なんてことになったら悔やんでも悔やみきれません。

最初から騒音問題は「運」だと割り切ったうえで物件選びをした方が、視野も選択肢も広がる事でしょう。

騒音問題に関しては一戸建てもマンションも同じ

  • マンションは騒音問題が気になるから一戸建てにするべき
  • マンションは近隣住民とのトラブルが心配だ

マンションの騒音問題を語るうえでよく見かける意見です。

確かにマンションは、最上階でない限り上の階に他人が住むこととなります。この点で一戸建てとは違いがあります。

しかし、「騒音問題」とは上の階から発生するものだけではないのです。

実際、一戸建てであっても近隣からの騒音に悩む家庭は数多くあります。

布団を叩く音がうるさい、夜中に騒いでいる、エンジン音のうるさいバイクに乗っている。

このように、マンションであっても一戸建てであっても結局は非常識な住民が近隣にいるかどうかで騒音問題に悩まされるかどうかが決まってしまうことになり、その点で差異はありません。

上の階に他人が住むマンションであっても、上の階の住民が常識のある人物なら騒音に悩まされることはないし、上の階に他人が住まない一戸建てであっても、隣家の住民が非常識なら騒音問題に悩まされるのです。

マイホームを購入する際、マンションか一戸建てかで悩んだ場合、「マンションは騒音問題が心配」という意見に囚われ過ぎて、マンションを選択肢から外してしまうのはもったいないと思います。

我が家のマンションはどうだったか

我が家のマンションの「スラブ厚(床スラブ)」は、「200mm」で直床工法です。

床スラブの厚みに関しては、現在の新築マンションではほぼ最低レベルです(;’∀’)

3年間住んでみて、「音」に関してどう感じるかレビューしていきたいと思います。

上の階には子育て世代

上の階に住まわれているご家族は、我が家と同じく小さなお子様のいる子育て世代です。

我が家がテレビをつけたりして普通に生活している日中は、上からの物音は全く聞こえません!

住んでます?と言う感じ。

夜中、こちらが完全に寝静まるというか布団に入った状態であれば、何となく物音を感じる時はあります。

それでも「ん?今なんか聞こえたかな?」というレベル。それが足音なのか扉を閉めた音なのかなどの区別もつかない程度です。

賃貸アパート時代は、上の階の住民が帰ってきたらはっきりと気付いたし、扉を開け閉めする音や足音を区別することが出来ました。

直床で最低レベルのスラブ厚の我が家のマンションであってもこうですから、やはり上の階の住民が常識的な方であれば、鉄筋コンクリート造である分譲マンションで上の階の物音に悩まされる可能性はかなり低いでしょう。

隣からの物音はどうか?

我が家は中住戸なので、両隣とも住戸があります。

その両隣から物音が・・・・聞こえたことがありません!

いやマジで。

賃貸アパートの頃は聞こえたけどな~。

曲までは分からないまでも、何か音楽かけてるな~とか・・。

一番酷かったのは社宅に住んでた時で、隣に住む同僚の携帯の着信音とか、くしゃみとかまで聞こえてました。

自慢じゃないですが、我が家のマンションは現在の新築マンションの中では最低レベルの遮音性能だと推測しています。ちょっと悲しい・・。

それでも我が家が騒音問題で悩んだことは一度もないのです。

やはり、騒音問題が発生するかどうかは近隣にどういう人が・家族が住むかで決まってしまう物なのです。

まとめ

今回の記事を読んで、マンションを賛美し、一戸建てを卑下していると感じた方がいらっしゃるかもしれません。

私はそんなつもりは毛頭ありません。個人的には一戸建てが羨ましいです。

今回の記事で私が言いたかった・伝えたかったのは、ネットなどに溢れる「マンションは騒音が心配」という意見に囚われ過ぎて、マイホームを検討する際にマンションを選択肢から外してしまうのはもったいないという事なのです。

また、スラブ厚や直床・2重床など、物件の構造に囚われ過ぎるのも選択肢を狭めてしまいます。

この記事のタイトルにつけた「関係ない」というのは煽り過ぎかもしれませんが、気にし過ぎる必要はないと思います。

気に入った新築マンションを見つけたのなら、騒音問題が発生するかどうかはと割り切って、前向きに検討して頂くことがこの記事の意図するところです。

さて、今回の記事では主に騒音問題の「被害者」という視点で記事を書いていきました。

しかし、自分が騒音問題の「加害者」になってしまうことを一番の不安に感じている方もいらっしゃると思います。

特に多いのが小さなお子様のいる「子育て世代」です。

次回の記事では、2人の怪獣(両方男の子)を抱える我が家の騒音対策を紹介したいと思います。

お楽しみに!

【追記】次回記事更新しました!

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コメント

  1. koike より:

    いつも楽しく拝見させて頂いております。
    体調はいかがですか?
    今回は私のリクエスト(?)、マンション音問題の記事、ありがとうございました。
    本当に書いていただけるとは思いませんでしたのでうれしく拝見しました。

    うちの子は突発っぽい音(犬とかカラスなんかの鳴き声も)は嫌みたいで、
    外では耳を塞いでなかなか慣れてはくれません。そのくせYoutubeで動画見ながら
    ずっと喋っていたりするので、聞く側と出す側両方で気になっていました。
    その上、私自身は楽器関係の仕事で、よく相談は受けるものの、実際には住んで
    いないしなぁ、、と思いながらお話していました。

    今回、マンション移住を機にいろいろ勉強させていただきました。
    実際に住まわれているじゃばらさんのお話に随分安心させていただきました。
    ありがとうございました。

    • じゃばら より:

      koikeさん コメントありがとうございます!

      私の体調をお気遣いくださりありがとうございます。
      マンションなどの集合住宅は音の問題に特に神経質になりますよね。
      記事内でも書いた様に、実は一戸建てでも騒音トラブルに悩まされる可能性は同じようにあるのですが、やはり上下階に住民がいる・壁一枚挟んで住民がいるマンションは一層注意が必要になる事は確かです。
      次回記事を更新し、防音対策について紹介したのでよろしければそちらもご覧ください!
      ありがとうございました。