嫁に愛想をつかされた!?私の盲腸(急性虫垂炎)体験記②~診断・検査・治療編~

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今回の記事は私の急性虫垂炎体験記の続編になります。

宜しければまずは前回記事をご覧ください。

さて、前回記事では右下腹部の痛みが強くなり嫌がっていた病院へ行くことをようやく決断したところまで紹介しました。

嫁からの再三の忠告を無視し続けた為、嫁は怒りを通り越して私に対して敬語で話すようになってしまいました。

それではその後の経過を紹介します。

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何科へ行く?急性虫垂炎の診断・検査

急性虫垂炎かどうかの診断は、触診・血液検査・腹部超音波検査・CT検査などが用いられます。

病院に行く場合、何科に行けばいいのか?という疑問が出てしまいますが、消化器内科が一番無難だと思います。

激痛で救急車で運ばれてしまうような場合は別として、最初は「お腹の痛み」で受診することとなると思うので、それであればやはり消化器内科がベターでしょう。

盲腸(急性虫垂炎)は切除手術のイメージが強いので外科かな?とも思いますが、切除手術が必要なら消化器内科の先生から消化器外科の先生を紹介してもらえるので大丈夫です。

診断は消化器内科で、治療は消化器外科でという流れになる方も多いようです。

町のお医者さん?総合病院?

あと、初診時にまずは一般的な町のお医者さんに行くべきか最初から総合病院に行くべきか迷う方も多いと思います。

大規模な総合病院はそもそも紹介状がないと受診できない場合もあるし、かなり待ち時間が長い事が大半なので行くのが億劫です。

私も迷いました。

ただ、急性虫垂炎の確定診断には最終的に「腹部超音波検査」や「CT検査」が用いられることが多いようです。

こういった設備を備えているのは、やはりある程度の規模の総合病院になってしまいます。

つまり町のお医者さんに行った場合は下記のような手順をたどることになるかもしれません。


【1】町のお医者さんで急性虫垂炎の疑いありと診断される。

【2】町のお医者さんで総合病院の紹介状をもらう。

【3】総合病院に紹介状を持って受診。

【4】総合病院でやはり急性虫垂炎の疑いありと診断される。

【5】総合病院で血液検査・CT検査などを受ける。

【6】総合病院で急性虫垂炎と確定診断される。


ご覧の通り、最初から総合病院を受診すれば【1】・【2】を省略できます。

前回記事で紹介したような急性虫垂炎の症状、急性虫垂炎の可能性が高まる右下腹部の痛みが確認できる場合や、ご自身でも「これは盲腸(急性虫垂炎)なんじゃ?」と疑われる場合は、最初から設備の整った総合病院を受診した方が結果的にはスムーズかもしれません。

もちろん信頼できるかかりつけのお医者様がいるとか、素人判断は怖いからまずは迅速にお医者さんに見て欲しいという場合は、待ち時間の少ない町のお医者さんを受診される方が良いと思います。

前回記事のおさらい

前回記事の通り嫁の忠告を無視してゴルフへ行ってしまった私。

ゴルフから帰ると嫁は敬語になっていました・・。

妻が夫に敬語を使い出したらヤバいって聞いたことある~(((( ;゚д゚)))アワワワワ

それにも関わらずゴルフの後、私は会社へ。徹夜で仕事をしてしまいました。

と、ここまでは前回記事で紹介した内容です。

仕事から帰った私は、嫁に病院へ行くことを決断したと報告します。

すると嫁は・・、

嫁:「知りません。もう自由にして下さい。何も言うつもりはありません」

こ、これは俗にいう愛想をつかされたという状況では・・。

「愛想をつかされる」

無価値なものとみなされる事。類語として、見放される・見捨てられる・ごみ扱いされる、など

と、とにかく急いで病院へ行こう!

私の急性虫垂炎の診断と検査内容

かなり迷いましたが、私は最初から総合病院へ行くことにしました。盲腸(急性虫垂炎)の可能性がかなり高いと判断していた為です。

紹介状が不要な総合病院を探し、とりあえず消化器内科を受診。

まずは問診・触診です。

先生は「ん~虫垂炎っぽいですね~」の一言。やっぱりそうですか・・。覚悟はしてました。

たまたま夜勤明けでそのまま病院へ来たため、最後の食事からは8時間程度経過していました。

その為、緊急ですぐにCT検査をしてもらえることに。

造影CT検査は4時間以上の絶食が望ましいようです。

それほど待たされることもなく、検尿・血液検査・造影CT検査を淡々とこなします。

検査結果が出るまで2時間以上はかかるとの事だったので車で一眠りしてから待合室へ戻ります。

すると、看護士さんが私の名前を連呼しながらウロウロされてます。あれ?まだ2時間たってないのにな~と思いながら病室へ。

先生:「急性虫垂炎ですね。すぐに消化器外科の先生を紹介するので受診して下さい」

え?外科っすか?ま、まさか手術なんてことはないよね・・・と不安に駆られて先生に聞いてみます。

私:「あの~薬とかでも治りますよね?」

先生:「う~ん・・・外科の先生と相談してもらうことになりますが・・・・手術適応だと思います」

マ、マジか~!!!

事の重大さにようやく気付く事となったのです。

消化器外科を受診する

同じ病院の消化器外科を紹介され、待合室へ。

ほとんど待つことなく呼ばれます。待ち時間なしで割り込めるとか逆になんか怖い~。などと思いながら病室へ。

消化器外科の先生は、血液検査・CT検査の結果を丁寧に説明してくれました。


1、血液検査の結果

「白血球数」と「CRP」という数値が正常値よりもかなり高い。これは体内で炎症をおこしていることを示しているそうです。

2、CT検査の結果

「虫垂」がかなり腫大している(腫れている)。基本的には切除手術をするレベルとのこと。


一通り検査結果を説明し終わったら、何やら予定を確認されている様子。

ま、まさか手術の予定を確認してるんじゃ・・。

今のうちに自分の意見を言っておかないと!!

私:「あの~薬でも治る可能性はありますか?」

先生:「え!?まあ、その可能性はもちろんあります」

私:「それでしたら薬での治療をまずは試してみたいです!」

先生はやや難色を示されたものの、痛みがそれほど強くない事・ゴルフ行ったり徹夜で仕事したり出来るくらい元気な事・本人が投薬治療を強く希望していることなどを踏まえ、3日間投薬での治療を試してくれることになりました。

ただ、痛みが強くなるなど状況の変化を感じたらすぐに病院へ来ることを念押しされました。

先生:「救急車呼んでもいいし、ウチは夜間でも大丈夫だから絶対すぐ来てね!」

な、なんかわがまま言ってすいません・・・。

手術?投薬?急性虫垂炎の治療方法

急性虫垂炎を治療する方法は大きくわけて2通りあります。

1、手術

炎症をおこした虫垂を切除することで治療します。開腹手術と腹腔鏡手術、2つの方法がありますが現在では腹腔鏡手術が一般的になっている様です。私が受診した病院も腹腔鏡手術を標準術式とされていました。

2、投薬

抗菌薬を投与することで炎症を抑える保存的治療です。この投薬による保存的治療は軽症の急性虫垂炎でのみ可能な方法で、炎症が強い場合は原則的に手術が必要です。

手術した場合の入院期間は?

腹腔鏡手術で虫垂を切除するだけの手術なら、3~5日程度の入院で済む方が多いようです。開腹手術なら1週間は必要でしょう。

手術をしたことを考えると比較的短くすむとも言えますが、それでもこれくらい仕事を休むのはなかなか大変です。

ちなみに投薬治療であっても通院ではなく入院を必要とするケースもあるみたいです。

薬で散らすとはどういうこと?

私も先生に「薬で散らしてみましょう」と言われましたが、薬で散らすとはどういうことでしょう?

急性虫垂炎の治療で切除手術を行わず、虫垂は保存して抗菌薬を投与し炎症を抑えることを俗に「薬で散らす」と言います。

なぜ「薬で散らす」と言うのかについては、実は定かではないそうです。

抗菌薬の投与は点滴や内服などがあります。

私の急性虫垂炎の治療方法

抗菌薬の投与はどちらかというと点滴による投与が一般的なようですが、私の場合は内服薬による投薬治療となりました。

これを3日間試してみて、炎症に改善が見られればさらに投薬治療を継続、ダメなら切除手術を前向きに検討することとなります。

この3日間に関しては、仕事はしていたものの基本的には安静、そしてほぼほぼ絶食で臨みました。

盲腸・虫垂は消化器官の一部なので消化に負担がかからないようにしないといけないそうです。

手術が絶対に嫌だった(怖かった)ので、この3日間で必ず炎症を抑えてやると意気込んでおりました。

そして3日間が経過。再度病院へ。まだ右下腹部に痛みがあるのでかなり不安。

炎症が改善方向に向かっているかは血液検査で判断します。

血液検査の結果・・・・

白血球数が正常値に!!

CRPはまだ正常値よりも高いがかなり改善!!

先生:「うん。これならこのまま投薬治療で行けそうですね!」

ヨッシャー!!

投薬治療後は再発に要注意

結果的に、その後投薬治療を6日間継続したところ痛みも完全になくなり炎症も治まりました。

今回は手術から逃れることが出来たのですが、不安もあります。

薬で散らした(投薬で炎症を抑えた)場合、10%~20%程度の確率で1年以内に再発し大部分の方が結局は切除手術を受けているそうです。

私の場合はどうなるかわかりませんが・・。

もし手術をしたらブログで報告します。

まとめ

愛想をつかされたかと思っていた嫁は、病院から帰るといつもの優しい嫁に戻っていました。ヨカッタヨカッタ。

まさか30代で盲腸(急性虫垂炎)になるとは思っていませんでした。若い人(10代)の病気というイメージだったので。

私の場合、虫垂が炎症を起こした原因は結局不明だったのでやっぱり再発が怖いですね。何に注意したらいいのかわからないので。

やっぱり食生活かな?

もともとは瘦せ型でしたが結婚10年で「+13kg」だからな~。

投薬治療をしていた10日間は食事制限をしていました。そのおかげで「-7kg」。

現在は少し戻しましたがそれでも盲腸前と比較すると「-5kg」。

命名。盲腸ダイエット!!

オススメは・・・しません。

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コメント

  1. カッパ より:

    >腹腔鏡手術で虫垂を切除するだけの手術なら、3~5日程度の入院で済む

    入院日数=仕事を休む日数 ではないですよ〜
    病院から追い出されるだけで、ちゃんと動けるように回復するまでは家でしばらく安静にする必要があります。実質、入院のようなものです。

    奥様をもっと大切にしてください!
    同じことされたらどう思いますか?
    言うこと聞かずに重症化して、手術や通院が大ごとになったら・・・
    自分の時間や予定を犠牲にして、そんな勝手な人の世話をするのはどんな気持ちがするでしょうか..。
    想像して、反省してください。
    病院に行ったらやさしく戻っていた..なんて、できた人だなぁと感心しました。
    大事に思われているんですね。   

    • じゃばら より:

      カッパさん コメントありがとうございます!

      本当におっしゃる通りで返す言葉もありません。
      今回のことは本当に反省しております。

      今後はもっと家族のことをよく考えて行動しようと思います!