我が家のマンションの間取りは3LDKです。
角部屋ではない中住戸で、典型的な田の字型の間取りをしています。
※我が家の間取りの詳細についてはこちらの記事で紹介しています。「田の字で中住戸!3LDKの間取りをレビュー」
そんな我が家には、いわゆる「中居室(中洋室・中和室)」と呼ばれる部屋があります。
一説によると、マンション販売の営業マンには「死に部屋」とも称されているこの「中居室」。
この部屋の使い心地は一体どうなのでしょうか?
2年以上暮らしてみた感想をレビューしていきます。
マンションの「中和室(中居室)」の特徴
中和室が存在する理由
マンションでは、田の字型の間取りで、3LDK以上。さらに角部屋ではない中住戸で、横長リビングという条件が重なると、いわゆる「中居室(中洋室・中和室)」という部屋が出来てしまいます。
中居室とは、簡単に言うと「窓のない居室」です。
本来、採光を基準以上確保できる窓がない部屋は、「居室」とは呼んではいけないそうですが、LD側の開口部を引き戸にして間接採光を入れるなど、一定の要件を満たせばOKなようです。
つまり、マンションを販売する側としては、本来「2LDK+S」であるところを、「3LDK」として、「3LDK+S」であるところを、「4LDK」として販売できるわけです。
だからどの物件も引き戸なんですね・・。
中居室(中和室・中洋室)のデメリット
中居室(中和室・中洋室)のデメリットとしてあげられるのは下記の通り。
- 窓がない
- エアコンが設置出来ない
- プライバシーが確保しづらく個室として使えない
窓がないので暗い・換気が不十分
窓がないので、当然暗いです。
また、換気も不十分となるでしょう。
窓による換気だけでなく、24時間換気の給気口もないはずです。
エアコンが設置できない
外部と接している壁面がない為、エアコンの設置が困難です。
我が家のマンションでは、構造上も規約上も設置は不可となっています。
ただ、最近ではこの中居室でもエアコンを設置出来るマンションが出てきているようです。
それでもまだまだ少数。中居室にはエアコンの設置が難しいと思った方が良いです。
遮音性が低く、個室としては・・・
リビングやダイニングと接している上に、壁ではなく引き戸で仕切ることになる為、遮音性に乏しく、プライバシーを確保できるとは言えないでしょう。
集中して勉強・仕事をしたい。電話の声を家族に聞かれたくない。ぐっすり眠りたいなどなど、こういった内容を「個室」に求めるなら、この中居室は使えないと思います。
中居室の有効な使い方
さて、デメリットの多そうな中居室ですが、デメリットの大部分は、「個室」として使う場合の話です。
個室として使わないのであれば、有効な使い方はたくさんあります。
リビングと一体化させる
常に引き戸を開けて、リビングと一体化させておけば、リビングをより広く・開放的に使うことが出来ます。
和室にして家事スペースに
和室にして畳の空間にすると、家事スペースとして使い易いです。
洗濯物をたたむ、アイロンをかけるなど、ちょっとした家事をこなすのに便利です。
和室にして子供の遊ぶスペースに
小さいお子さんが居るなら、子供の遊ぶスペースとして最適です。
子供のおもちゃをこのスペースに収納し、この範囲で遊んでくれればリビングが散らかる事もありません。
キッチンなどから目が届くので安心です。
洋室にしてワークスペースに
ちょっとしたデスクを設置して、パソコンスペースなどの書斎にしたり、小学生ぐらいのお子さんがいるなら、宿題をするスペースにもいいかもしれません。
家族と会話しながらパソコンが出来るし、子供の宿題には親の目が行き届きます。
和室でもいいのですが、畳にデスクを置くのはちょっと違和感があるので、洋室の方が良さそうです。
中居室は和室が良い?洋室が良い?
新築マンションであれば、設計変更などで洋室にするか和室にするかを選べる場合があるかもしれません。
また、中古マンションを購入する場合や現在お住まいのマンションのリフォームを検討される方もいるでしょう。
その場合、中居室を和室にした方が良いのか?それとも洋室にした方が良いのかを考えていきたいと思います。
和室にした場合の使い方
和室にすると、リビングの一角に畳コーナーが出来るイメージです。
前述しましたが、小さい子供が遊ぶスペースや、家事スペースとして活躍してくれます。
インテリア的にリビングとなじませる必要が出てくるので、縁なしの半帖畳(いわゆる琉球風の畳)にしたり、壁紙や襖のデザインを工夫した方がいいかもしれません。
洋室にした場合の使い方
洋室にすると子供部屋などの個室として使えそうに感じますが、個人的には個室としては適してないと思っています。
そうなると、前述したワークスペースとしての使い方しかちょっと思いつかないです。
ただ、洋室であってもフローリングにラグを敷いたり、コルクマットなんかを敷いたりすれば、和室と同様の使い方が出来ます。
個人的には和室派
個室にはならないと考えている以上、個人的には洋室よりは畳の和室にしておいた方が使い方のバリエーションが豊富だと思っています。
特に、そもそもの仕様が和室である場合が多いと思うので、わざわざ洋室に変更するにはメリットが少なすぎます。
ただ、引き戸で仕切るなど、ある程度のプライバシーの確保でいいからとにかく「個室」として使用したい。という場合は、洋室にしておいた方が使い易いと思います。
ベッドやらデスクなんかの家具を置くと思うので。
我が家の中和室の使い方をレビュー
現在の中和室の使い方
ここまではあくまで一般的な中居室について紹介して来ました。
ここからは、我が家が実際に2年以上この中和室を使ってみた感想をレビューしていきたいと思います。
まずは現在の我が家の中和室をご覧ください。
我が家の中居室は「和室」です。広さは4.5帖。狭し。
オプションで畳を「琉球調半帖畳」に変更しています。
子供の遊びスペースだが・・・
メインは子供の遊び場です。
子供のおもちゃは、全てこの和室にある、「TROFAST 」に収納しています。
IKEA(イケア)の商品ですね。
ここに収納してあるおもちゃで、このスペースだけで遊んでくれ・・・・・ませんでした。
これでもかとリビングに侵入して来ます。リビングはプラレールやらトミカだらけです。トミカ踏みつけると痛ぇ。
でもまあ、7割くらいは和室で遊んでいます。おもちゃの電車やら車やらを走らせて遊ぶことが多い我が子達は、フローリングよりは畳の方が快適そうです。
子供が赤ちゃん期(2歳未満)の使い方
次男がまだ2歳未満だった頃に活躍した使い方がこれ!
リビングと和室の間口にベビーゲートを設置していました。
和室内の危険を排除しておけば、少しの間なら子供から目を離すことが出来ます。
お手洗いの時にちょっとだけ!とかいう使い方に大変重宝してました。というか多用してました。
個人差があると思いますが、だいたい2歳くらいまでなら使える手だと思います。
家事スペースとしても活躍
嫁の家事スペースとしても活躍しています。主に洗濯物をたたむ時です。
私はほとんど家事をしないのですが、やはり座ってする家事は、フローリングより畳の方がいいようです。
ただ、子供のおもちゃがいつも散らばっているので、洗濯物をたたむときに邪魔なようで、キレています。
押入れの収納力は抜群だ!
和室なので押入れがあります。この押入れの収納力というのは侮れません。
我が家の押入れに入っている収納物が、我が家のウォークインクローゼットに全て入るかと言われると、間違いなく入りません。
ま、ウォークインクローゼットが狭いんですけどね・・。
リビングにはクローゼットなどの収納が一切ないので、リビングと通じるこの中和室にある押入れは、我が家にとって非常に重要なものとなっています。
また、この中和室は、リビングとも廊下とも接しているので、日常の動線上、非常に重要な場所なのです。
押入れには、日常よく使用するものが収納されており、どこからでも行きやすいこの中和室の位置は大変使い易いポジショニングなのです。
現状、我が家にとってはこの場所が個室として閉め切られているなんて考えられません。
将来この中和室をどう使うか
我が家は夫婦2人+子供(男)2人の家族構成です。
そして間取りはこちらの3LDK。
将来、子供一人一人に個室を与える必要が出ると、この中和室の使い方を再考する必要があります。
子供の個室として使う
これは、かなり難しいと思っています。
前述した通り、プライバシーを確保する意味での「個室」としては、中和室はむいていません。
自分が中学・高校生くらいに「個室」でしていた事を思い起こすと・・・・いやいや無理無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ
この中和室を将来の子供部屋に、というのは無理そうです。
それに、子供部屋にすると、日中も含めてずっと閉め切られるわけです。この場所が通れないのは非常に生活しづらいです。
夫婦の寝室として使う
一番現実的です。完全な個室である洋室2部屋を子供部屋にして、夫婦は和室に布団を敷いて寝る。
日中は現在と同じ使い方をすることとなります。
ただ、洋室を両方とも子供に明け渡してしまうと、夫婦の衣類を収納する場所が無くなります。
リビングなどの目立つところに衣類を置きたくないので、ここが悩み所です。
4LDKの間取りに引っ越す
ちょっと考えています。
同じ学区内にいい物件を探せるかがポイントですが・・。
長男が中学生になるまではあと6年くらいあるので、それまでにどうするか考えなければいけません。これも悩み所です。
最初から4LDKを買っておけばよかったのですが、マンションを契約した時は子供が1人だったもので・・。その数か月後にまさかの2人目。無計画極まれり。
マンション購入検討時に中和室で注意する事
マンションを購入する際、家族構成に対して、何部屋「個室」が必要かを考えると思うのですが、その1部屋にこの「中和室」は含めない方が良いです。
住んでみると分かるのですが、この中和室は、部屋というよりは「リビングの一角」です。
夜に布団を敷いて寝る程度の部屋にはなりますが、プライバシーを確保する「個室」にはなりません。
子供が2人以上いて、個室を与えたいなら、4LDKの間取りを検討するべきです。
とはいえ、予算の問題もあると思います。
同じ3LDKでも、横長リビングの間取りとは違い、縦長リビングの間取りであれば、田の字型の中住戸であっても、中和室はないはずです。
物件を探す際は注意してみて下さい。
ただ、私は横長リビングが好きです。リビングの窓が広いと明るくて開放的に感じるので。この辺は好みですね。
まとめ
このように、現在はとても使い勝手のいい我が家の中和室ですが、将来的にはこの部屋が悩みの種になるかもしれません。
物件を購入する時にもっとよく検討するべきでした。
とはいえ、この中居室は、家族構成や家族との関わり方の価値観次第で、その存在意義が変わって来ます。
なかなか面白い存在です。
我が家も、子供たちが今後どのように成長していくかで、この中和室の存在価値が変わって来そうです。
今後が楽しみです。我が家の中和室の使い方が変わったら、また記事にします。
でも4LDK買っときゃ良かったと後悔はし続ける。は~ベンベン。
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