3つ目の食器棚の記事になります。
「パモウナ・綾野の食器棚を購入!食器棚の選び方を紹介」では、パモウナや綾野製作所に代表される、ユニット選択式食器棚の買い方・選び方を紹介しました。
前回記事「購入して2年。食器棚の幅・高さ・奥行・カウンターをレビュー!」は、我が家が選んだ食器棚「綾野【カシータ(CK/CW)】」のレビュー記事第一弾。
- 食器棚の幅
- 食器棚の高さ
- 食器棚の奥行
- カウンターの高さ
上記4項目についての使い心地を紹介しました。
今回の記事は、我が家の食器棚のレビュー記事第2弾になります。
まだ紹介していない上側・下側キャビネットの使い心地を中心に、綾野製作所「カシータ」の機能についてもレビューしていきたいと思います。
パモウナか綾野製作所でお悩みの方も、その比較・検討の際の参考にしてみて下さい。
綾野「カシータ」の上側キャビネットの特徴
我が家の食器棚の上側キャビネットは、最も一般的と言える「オープンカウンタータイプ」です。
調理家電置場や作業台として使用できる「オープンカウンター部」と、食器類や食品類を入れておくことが出来る「収納スペース」にわかれています。
「オープンカウンター部」には、調理家電を並べています。スペースの80%くらいが占拠されている状態です。
一部ではありますが、作業台としてのスペースが残されています。ただ、作業スペースというよりも、仮置き場として利用されている感じです。
当初は、嫁が「広い作業スペースが欲しい」というので、このオープンカウンタータイプを選んだのですが、当の本人がどんどん調理家電を増やしやがるので、現在ではこのような感じになってしまいました。
まあ、これがオープンカウンタータイプのメリットとも言えます。使い方の選択肢が広いので、ライフスタイルに合わせて対応できます。
コンセントの配置
オープン部に標準で、2口コンセントが2箇所配置されています。
「スライドコンセント」という種類のコンセントです。フラットな形状なので、邪魔になりません。スペースが有効活用できます。
スライドコンセントは、使用していない時(プラグを挿していない時)は、穴がカバーで閉じられており、埃が侵入するのを防いでくれる機能を持っています。
また、耐熱コンセント・トラッキング防止プラグが使用されており、電気事故による火災を防ぐ為の対応がされているな~という感じ。
2口コンセントが標準で2箇所配置されているのはありがたいです。パモウナは標準だと、中央に2口コンセントが1つだけなんですよね~。もちろん追加は可能ですが。
食器棚のコンセントは、調理家電を多く使う予定があるなら、出来るだけ追加しておきましょう。コンセントタップを使用して「口数」を増やす(いわゆるタコ足配線)のと、コンセント自体を追加するのでは、意味が違います。
※食器棚のコンセントは消費電力に注意!
一般家庭のコンセントは、普通1つにつき1500W以内の消費電力に抑える必要があります。
「1口」ではありません。コンセント「1つ」につき1500W以内です。
キッチンの調理家電は、消費電力が高い物が多いです。代表されるのは「オーブンレンジ・電子レンジ」ですね。これ一つで1300W前後使用すると思ってください。
その他にも、トースター、電気ポット・電気ケトルなど、1000W程度使用してしまう物が結構あります。
パモウナの標準仕様の様に、1つしかないコンセントに、コンセントタップなどを使用してこれらの製品を全て繋いでしまうと、同時に使用した場合1500Wという使用限度を軽くオーバーしてしまいます。
この場合、基本的にはブレーカーが落ちます。落ちない場合もありますが、こういった使い方を続けていると、コンセントにかかる負荷が大きくなり、劣化を早め、最悪火災などの電気事故につながってしまいます。
しかし、食器棚にコンセントが2つあれば、それぞれ別のコンセントから電源を取ることが出来ます。
我が家の場合は、1箇所は食器棚横のコンセント。もう1箇所は冷蔵庫裏のコンセントから電源を取っています。
ここでの注意点は、それぞれ違うブレーカーのコンセントを使用するという事です。
最近の新築マンションであれば、「電子レンジ用コンセント」という単独ブレーカーのコンセントを設けてくれているはずです。我が家の場合食器棚横のコンセントがそれにあたります。冷蔵庫裏のコンセントは別のブレーカーです。
別々のコンセントを使用したとしても、それらのコンセントのブレーカーが同じだと、やっぱり1500W以上の消費電力を使用すると、ブレーカーが落ちてしまいます。
食器棚で使用するコンセントの電源をどこから持ってくるかは、この点を考慮して決めると良いでしょう。
そういうわけで、コンセントの「口数」を増やすのと、コンセント自体を追加するのでは意味が違います。
コンセント自体を追加し、消費電力に余裕を持たせることが、安全面でも機能面でも重要になってきます。
パモウナで、コンセントが1つしかついてない場合は、是非コンセントの追加を検討してみて下さい。
アルミ製側板が特徴的
綾野製作所「カシータ」の特徴に、アルミ製の側板部分があげられます。
この部分です。
家具屋さんで並んでいる時は、他の商品にはないこの特徴的な姿がすごく映えていて、かなり格好いいな~と感じていたのですが、実際に設置してみると・・・・・
み、見えねぇ・・・。
壁と冷蔵庫に挟まれた状態では、全く格好良さが伝わってきません。
「カシータ」は、綾野製作所の中では高級な部類なのですが、何が値段を高くしているのか突き詰めていくと、上側キャビネットが高いんですよね。
そして、上側キャビネットの機能の中で、他の製品との一番の違いは、この「アルミ製側板」の有無なんじゃないかと私は推測しています。
つまり、現在では全然目立っていないこの「アルミ製側板」の為にかなりの価格を捻出したのかと思うとちょっと寂しくなるのです・・。
「アルミ製側板」の見た目を気に入って、「カシータ」を検討している方はちょっと注意して下さい。
狭いキッチン内ではこの部分はほとんど見えません。
メラミン化粧版のバックパネル
オープンカウンター部のバックパネルには、メラミン化粧版の背板が使用されています。
熱やキズに強く、汚れが染み込まない素材です。
ただ、ウチの嫁はそんな素晴らしい素材の上に、なんとマスキングテープを貼りやがったのです。
せっかく綾野製作所さんが安全性と機能性を兼ね備えた素晴らしい素材で作ってくれてるのになんちゅう事をしてくれるんだか・・。
~マスキングテープ貼ってみた(・∀・)~
じゃねぇよ!
賢明な皆様には全くオススメしません。でも気が向いたらどうぞ(・∀・)
あと、これも「カシータ」だけの特徴なんですが、この背板部分にオプション品を取付けることが出来ます。
スパイストレイ&ガラスラック
「カシータ」は、バックパネル部分にレールが取り付けてあります。
この部分に、オプション品である「ハンガー付きスパイストレイ」や「ガラス棚(ガラスラック)」を設置できます。
我が家ではスパイストレイを取付けています。
スパイストレイはキッチンペーパーなどを取付けることが出来るハンガー部分があるのが便利です。
やたらと価格が高いのにはイラッとしますが、まあしょうがない。
このオプション品は楽天なんかでも購入出来るので、どうしても欲しくなったら後から買い足すのが良いでしょう。
最初っから購入して、結局使いませんでした~。というのはもったいないです。
でも、このオプションは「カシータ」だけの特徴なので、「カシータ」を購入したのならせっかくなので購入しておきたいオプションですよね!
実際に2年間使用した我が家でも、買って良かった!便利!と嫁が言っております。
引き戸デュアルソフトクローズ
食器収納部の扉である引き戸は、デュアルソフトクローズが採用されています。
ソフトクローズは一般的に、閉める時に静かに締まる機構の事ですが、デュアルソフトクローズの引き戸は開ける時も閉める時も両方でソフトクローズが働きます。
引き出しでもそうですが、ソフトクローズの使い心地はかなり良くて、もし自宅にソフトクローズのものとそうでないものがあれば、その歴然たる差を感じてしまいます。
我が家では、食器棚は引き戸、引き出し共に全てソフトクローズですが、システムキッチンの引き出しはその機能がありません。
ぜんっぜん違いますよ!使い心地が!
システムキッチンの引き出しは、マンションのオプションでソフトクローズにも出来たので、ケチった事をかなり後悔しています。
開ける際も閉める際も滑らかに動作する「カシータ」の引き戸。かなり良いです。
綾野「カシータ」の下側キャビネットの特徴
我が家の食器棚の下側キャビネットは、下記3つのユニットを使用しています。
①4段引き出し
②家電収納+引き出し
③引き出し+オープン
それではそれぞれの使い心地をレビューしていきます。
4段引き出しのユニット
このユニットは本当にオススメです。是非とも選択して欲しいユニットの一つ。
ハイカウンタータイプでしか選択出来ませんが、このユニットを選ぶためにハイカウンターにしても良いと思う位です。
とにかく収納力抜群で、このユニットが無ければ我が家のキッチン収納は完全に崩壊してしまいます。
ただし、価格は他のユニットに比べると高いです。引き出しが4つもあるので当然と言えば当然。
綾野製作所やパモウナの食器棚は、引き出しに関して妥協が無いので、引き出しを増やせば増やすほど価格が上がっていきます。
しかし、その引き出しは納得の仕上がり。ちょっと紹介しましょう。
イノテック引出
綾野「カシータ」の引き出しシステムは、「イノテック引出」が採用されています。
ドイツ・ヘティヒ社製の引き出しシステムとあります。
まあ、難しい事は置いといて、とにかく使い心地抜群です。
レール耐荷重も30kgと、余裕のある安心設計です。
引き出し内に重たい物を収納していても、軽くなめらかに開閉できます。ソフトクローズ機能のない我が家のシステムキッチンの引き出しとは雲泥の差です。
システムキッチンの方の引き出しは、開閉する際になんかこうガタガタするんです。これが結構ストレス。
繰り返しになりますが、システムキッチンの引き出しもケチらずにソフトクローズ機能を持った引き出しにしとくんだった・・・。
綾野「カシータ」の引き出しの使い心地になんの文句もありませんが、あえてイチャモンをつけるとすると、「カシータ」はシリーズ内で最も高品質なシリーズとして売り出されているのに、引き出しに関してはそうではないという点です。
綾野製作所の食器棚に「スイート(SS)」というシリーズがあります。
このシリーズの引き出しには、「アーキテック」というシステムが採用されています。
これは「イノテック」よりもグレードが高いとされていて、レール耐荷重も40kgとイノテックのそれを上回ります。
パモウナでは、シリーズ最高ランクの「SC」というシリーズでのみ、「アーキテック」が採用され、その他の製品は「イノテック」が採用されています。
まあ、「カシータ」よりも「スイート」の方が新製品なので、これに関してはしょうがないのかな~と思いますが、何となく釈然としないのでちょっと書いてみたのでした・・。
取っ手の形状
引き出しの取っ手の形状。どうでも良い事の様で、意外と気になるポイントなんで一応注意して下さい。
引き出しの取っ手の形状なんですが、下から持つパターンと上から持つパターンがありますよね?
①下から持つパターン
②上から持つパターン
我が家の食器棚「カシータ」は、下から持ちます。というか、綾野の食器棚は全てこの下から持つパターンです。
パモウナには上から持つパターンもあります。
実際に引き出しに手を掛けてみると、どちらかに違和感を感じると思います。
恐らくこれは今までの人生における引き出しの使用経験から来るものだと思います。つまり、人それぞれ違和感を持つタイプが違うと思うんです。
ちなみに我が家では、私も嫁も上から持つパターンに違和感を持ちました。
こればっかりは実際に家具屋さんなんかで両方を試してみる必要があると思うので、是非店舗へ足を運んでみて下さい。
ただ、どちらが良いとか悪いとかの話ではないと思うので、この取っ手の形状で食器棚を選ぶ必要はないと思います。
購入した方の引き出しで慣れれば良いのですから。一応の注意点として一応書いてみました。
まあ、あえて優劣をつけてみるとすれば、上から持つパターンの形状だと、埃なんかが溜まりやすいかな?という程度ではないでしょうか。
家電収納+引き出しのユニット
続いてのユニットは「家電収納+引き出し」。
炊飯器などを置くことが想定されるスライドテーブルを備えた家電収納部分と、1.5ℓや2ℓサイズのペットボトルも余裕で収納できる深底引き出し部分に分かれています。
食器棚のユニットとしては定番中の定番。ついつい選んでしまう一品です。
選ばれる理由は、日本のキッチンには必ずと言っていいほど置いてある「炊飯器」。この置き場として最適だからでしょう。
スライドテーブルが備えてあるので手前に引き出されます。炊飯時に出る蒸気を逃がせるし、ご飯をよそう際の作業性も向上します。
もちろんコンセントも2口コンセントがしっかりと設置されています。
綾野「カシータ」は、このスライドテーブルさえもソフトクローズです。重たい調理家電もスムーズに引き出せます。
我が家でももちろん炊飯器を設置・・・・・していません!おい。
だって我が家、炊飯器がないんですもの。
いや、食器棚購入当初は炊飯器を置くつもりでしたよ?でも、なんか嫁が突然、米を鍋で炊き始めまして・・・。その流れが2年続いてる感じです。
ただ、このスライドテーブル部分は炊飯器でなくても、その他調理家電全般置くのに適しているので、特に問題はありません。
現在の我が家ではミキサーやコーヒーミルが置いてあります。
引き出し+オープンのユニット
このユニットを選択した理由は、食器棚にゴミ箱を収納したかったからです。
食器棚にゴミ箱を設置したいという方は多いと思いますが、その方法は3パターンあります。
①ゴミ箱を食器棚の中に完全に収納する。
②ダストワゴンを使用してゴミ箱を収納する。
③オープンユニットを選択してゴミ箱を設置する。
この3通りの中からお好みで選んでもらえばいいのですが、我が家が「③」を選択した理由を一応書いておきます。悩んでいる方は参考にして下さい。
食器棚へのゴミ箱設置方法
「引き出し+オープン」ユニットのメリットは、
- 価格が安い
- ゴミ箱を取り出しやすい
逆にデメリットは、
- ゴミ箱が丸見えになる
- ゴミ箱を設置する以外の使い道がない
このユニットはとにかく価格が安いです。価格を抑えたい時はかなり有効。我が家がこのユニットを選んだ一つ目の理由がこれ。
ゴミ箱を取り出しやすいと書きましたが、「ゴミを捨てやすい」訳ではないので要注意。
よほど小さいゴミ箱でない限り、一度手前に引き出さないとゴミ箱の蓋を開けることが出来ません。
その為、「一度手前に引き出す」→「ゴミ箱の蓋を開ける」→「ゴミを捨てる」という一連の動作は、他の2パターンと変わりありません。
メリットとなるのはゴミ箱自体の取り出しやすさです。
ゴミを回収したい時や、ゴミ箱を手元に置いて調理作業をしたい時には便利です。
購入時、嫁が「ゴミ箱を自分の横に置いて、ゴミを捨てながら料理する」と言っていたのが、このユニットを選んだ二つ目の理由。ただあまりその姿は見かけません。おかしいなあ。
ゴミ箱が丸見えになってしまうデメリットは、お気に入りのゴミ箱を見つけることで解消しました。「kcud(クード) スリムペダル」です。
我が家のキッチンにあるゴミ箱を紹介
商品の詳細はリンク先から確認して頂くとして、購入して2年が経過しましたが今でもお気に入りです。
我が家で設置した状態がコチラ。
この見た目なら丸見えになってOKでしょう!
キャスター付きで手前に引き出しやすいのも良いです!オススメ。
こんな感じで我が家では「引き出し+オープン」を選択しましたが、今のところまあ不満はありません。
ただ、予算が許すならやはり「ゴミ箱を食器棚の中に完全に収納する」パターンを選ぶのが良いと思いますね~。
見た目の統一感はピカイチ。また、ゴミ箱以外を収納してもいいので、ライフスタイルに合わせて使い道を選べますから。
もし過去に戻れば私もこっちのユニットを選びそうです。
まとめ
たま~に不満も書いてしまいましたが、総合的に見て綾野「カシータ」は素晴らしい食器棚だと思います。
この食器棚を買って良かったと思うし、購入を検討されている方には背中を押してあげたい気持ちです。
綾野製作所「カシータ(CK/CW)」。オススメですよ!
今回の記事で我が家の食器棚シリーズは終わるつもりです。
でも、食器棚についてはまだ書きたいことがいくつかあるので、もしかしたらまた食器棚をテーマにした記事を書くかもしれません。
これから食器棚を購入しようと考えている皆様、是非素晴らしい食器棚に巡り合ってください!
コメント
初めまして!
こちらのブログと奥様のブログを拝見して、綾野製作所の食器棚を購入しました♪
私もカシータにしたかったのですが、うちはスペースが175cmで15cmの隙間がどーーーしても気になり、ラクシアで170cmにしちゃいました。
カシータの背面の棚すごく使いたかったので残念です。
私が見たカシータの展示品はブラックばかりでホワイトのイメージがつかめず、こちらのサイトで見てイメージ固めて買いました!
明日入居なので、今度はこちらで紹介されているフィルターを買って設置する予定です☆
また色々な情報発信をよろしくお願いします!(*^ワ^*)
まめちょるさん コメントありがとうございます!
嫁のブログ共々見て頂き、ありがとうございます。
ブログ記事が少しは参考になったようで、嬉しいです。こういうコメントを頂いた時、書いて良かったと心底思えます♪
「ラクシア」絶対いいですよ!私が食器棚を購入する時はありませんでした。多分あれば私も「ラクシア」を選んでました。
「カシータ」よりも引き出しのランクも上だし、機能的に特に「カシータ」に見劣りする部分はありません。
たしかに「カシータ」のバックパネルは、専用のオプション(スパイストレイなど)が使えて魅力ですが、総合的に見て価格と品質のバランスが良いのはラクシアの方だと思っています。
おお!明日入居ですか!うらやましいです。新生活、楽しんで下さい。
たまに記事更新してますので、これからも宜しくお願いします。
食器棚に関するレポ、全て読ませていただきました。本当に参考になることばかりで、このブログを書いてくださったじゃばら様に感謝です。我が家もパモウナと綾野、それに高橋木工所で絶賛悩み中ですが、ネットで皆様のご意見を参考にしつつ、決めたいと思います。
ありがとうございました。